古木に新しい生命を-文化財の再利用

 台湾の多くの博物館は古建築を再利用したものです。町の文化財を活用しながら、古い木材や瓦などを計画的に収集する「材料バンク」を確立し、古蹟の修復に大量に再利用するほか、余った古木は短期のイベント(台湾文化創意博覧会、台北国際ブック・フェアなど)の展示設計の素材として活用しています。国立台湾博物館の古木は再利用というかたちで新たに生命を付与され、イベント終了後も展示において引き続き活躍します。

  古木の再利用は文化財の保存の延長線にもあり、展示の主要材料としての利用を初めて試み、持続可能な展示設計のコンセプトと理念の実践を図っています。「一度限り」の展示デザインを減らし、この美しい地球を守る博物館の目標を達成していきます。