不義遺跡を芸術創作の場に

 白色テロの時期、国家による様々な暴力が行われ、人権が侵害されたこれらの場所は、今日では白色テロの「不義遺跡」と呼ばれています。この中には政策を制定する場所、軍や警察、特務機関の所在地、政治犯が逮捕された場所のほか、尋問や裁判、執行などの歴史的な現場が含まれています。

 不義遺跡は、過去に発生した国家の暴力による人権侵害、またその人権侵害による社会に残した傷と深く関わっています。このコーナでは、ビジュアルアート、デザイン、建築、パフォーマンス、VRなど様々な分野のアーティストが協同学習した成果として、各遺跡を対象とした視覚デザイン、モニュメントデザインの提案を参観者に披露し、参観者との交流を通じて、不義遺跡に関する議論、発想を喚起します。