集合的なの記憶作りにより人権教育を根ざす

 人権問題を人々に幅広く知ってもらい、人権教育の範疇と幅を拡大するため、国家人権博物館は人権映画祭を開催しています。これを通じて文化が根付き、人権の観念と教育が推進され、より多くの人々に移行期正義の実質的な内容について理解を深めることを期待しています。2018年台湾国際人権映画祭では「私の人生経験を探して」をテーマに、台湾内外で発生した人民の抵抗運動を描いた9本の映画を上映し、人権問題から台湾の歴史における共通の記憶を探索しました。

同博物館はその一方で、行動する博物館の精神を踏まえ、特色ある、しかも好評だった人権をテーマとしたこれまでの企画展を、公共での推進にふさわしい内容、規模、形式にアレンジし直し、学校や文教機構、民間団体などでの運用に供しました。2019年には「人権物語の移動展示」をテーマに、4つの人権特別展を企画し、大時代と集団の記憶、加害体制と空間的位置、政治的被害者と家族の命の物語など様々な出来事を通じて、白色テロの人権侵害をミクロ的かつマクロ的な視点から迫りました。