芸術と土地の対話、過去と現在の対話

 2012 年より、李梅樹紀念館は毎年3~4月にかけて定期的に「梅樹月」芸術文化イベントを開催しています。台湾の大先輩画家である李梅樹の郷土愛の精神を伝え、発揚するため、イベントでは芸術の平民化、生活化を理念とし、地元の人文と歴史に関心を寄せることを根本とし、李梅樹の名作とジャンルを超えた現代アーティストの作品を合わせて展示しており、美術館の垣根を超えた芸術は、毎年人々に多くの感動を与えています。また、近年の梅樹月では、日本統治時代の日本人および台湾人の先人画家の作品も紹介しています。期間中、三峡の様々な場所で分野を超えた展示やイベントが行われ、三峡の町全体が一つの開放的な展示空間となり、芸術を通して、この土地の物語が新たに語られていきます。作品の鑑賞にとどまらず、人々のこの土地、人文、歴史、環境への想いを呼び起こす――それが梅樹月の願いです。