若者たちへの巡行文化教育

 「普済堂関聖帝君聖誕祝典と巡行活動」は、大渓地域で年に一度開催される世代を超えた盛大な祭事であり、2011年に桃園市の重要無形文化財に指定されています。開催期間中は町中がお祭りムードに沸き、老若男女すべての人々が敬虔の心をもって祭りに没頭する、地元の人々にとっては「大渓の第二の正月」とも言うべき大変重要な行事です。大渓木芸生態博物館は、「大渓大禧」と称したイベントを2018年より開催しており、大渓の社頭組織(祭事を仕切る団体)を中心に、「神様のために祝う」との精神のもと、アートデザインと伝統信仰を融合させ、新たな思惟と若い活力を取り入れた取り組みが好評を博しました。

 2019年の「大渓大禧」は、若者を対象とした巡行文化教育に力を入れました。地元のコミュニティを動員し、地域祭りとしての「大渓大禧」と社頭のブランドをさらに深化させたほか、「子ども向け巡行学」、「トレンディ巡行文化」、「山あいの祭典へようこそ」、「大囍臨門祭」、そして大渓文化劇場など、2019年も地域を挙げての「大渓大禧」が開催されました。